すがも北口内科クリニック 山本 義孝 様

すがも北口内科クリニック院長 山本 義孝

新型コロナウイルスに関しては、毎日新たな情報が発表されている状況です。全世界の感染症研究者、ならびに医療従事者のご尽力によって得られた正しい情報について、誠実にお伝えしていきたいと思っています。

1)そもそもウイルスとは?

ウイルスは細菌の100~1000分の1の大きさで、細菌のように自分自身で増えることはできませんが、粘膜などの細胞に付着して入り込んで増えることができます。
物の表面についたウイルスは時間がたてば壊れてしまいます。ただし、物の種類によっては24時間~72時間くらい感染する力をもつと言われています。

2)新型コロナウイルス感染症の予防法は?

手洗いは、たとえ流水だけであったとしても、ウイルスを流すことができるため有効ですし、石けんを使った手洗いはコロナウイルスの膜を壊すことができるので、更に有効です。また、流水と石けんでの手洗いができない時は、手指消毒用アルコールも同様に脂肪の膜を壊すことによって感染力を失わせることができます。飛沫(咳・くしゃみ・会話で生じるしぶき)感染の予防のため、うがい、マスク着用の励行も大切です。適度な睡眠で疲れをとる事、よく噛んで十分な栄養をバランス良くとる事で個人の免疫力を高めることも大切です。

3)ご高齢者向けの新型コロナウイルス感染症対策

病院や施設や公共交通機関において、つり革、手すりなどの他人が触れる場所に触れた後は、鼻、口、目などを触らないようにしましょう。自宅についてから手洗いをしっかり行いましょう。
お孫さんの小児科クリニック受診の付き添いはできれば控えて頂く方がよいでしょう。
小さいお孫さん(未就学児)の御守りをされているご高齢者もいらっしゃると思いますが、その際はお孫さんとご一緒に手洗い、うがいをしましょう。
新型コロナウイルス感染症は高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、腎障害・透析患者、慢性閉塞性肺疾患、抗がん剤、免疫抑制剤投与患者等)がある人で重症化しやすいことが明らかとなっています。

Q&A

Q1 免疫力を下げないために心がけたい生活習慣はありますか?

A1 免疫力を下げないためには質の良い睡眠・栄養が欠かせません。喫煙をすると,ニコチンが刺激物質となり覚醒しやすくなります。アルコールは催眠作用で寝つきは良くなりますが、アルコールを飲んでから体内で分解された物質には,神経を興奮させる作用があります。結局のところ,夜中に目が覚めて,かえって眠りにくくなるのです。免疫力を上げる特効薬のような食品があるわけではないので、いろいろな食品をバランス良く腹八分で召し上がるとよいでしょう。

Q2 口呼吸は風邪をひきやすいと聞いたことがあるのですが、本当ですか?

A2 私たちの周りにある空気は、新型コロナウイルス以外にも病原微生物、アレルゲン、発がん物質、粉塵等の有害な粒子を含んでいます。
鼻には非常にすぐれた防衛システムがありますので、鼻呼吸は口呼吸より良いと考えられます。
鼻の奥には、鼻毛がたくさん生えており、鼻の穴から吸入された空気は乱流となり、渦を作ります。
渦を作ると、吸入した空気に含まれている、ある程度以上の大きさの有害な粒子は遠心力で飛ばされ、鼻毛や周囲の粘膜に付着して除去されるのです。

すがも北口内科クリニック院長 山本 義孝

略歴

医学博士・日本呼吸器学会専門医
2006年昭和大学大学院医学研究科卒業
昭和大学呼吸器・アレルギー内科、太田熱海病院内科、東急病院内科、小田原市立病院呼吸器内科医長等を経て、現在に至る。